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私がそんな事を考えていると売女は階段をゆっくりと上りながら私に話しかけてきました。
希美「…楓、私は母として妻として貴女やあの人の事は天に誓って愛していると言い切れるわ。」
希美「だけど、同時に私は1人の女でもあるの…。」
そんな言い訳を言いながら売女はさらに階段を登って私に近付いてきます。
楓(フフフッ…可哀想な人…それが地獄に続く階段だとも知らないで…。)
私がそう思いながらほくそ笑んでいるとついに!!私が待ち望んでいた瞬間がやって来ました!!!
そう!あの売女がようやく私の手が届く場所にやってきたのです♪
希美「…楓、だからお願い…あの人には…。」
楓「…ねぇ、お母さん…。」
私は慈愛に満ちた瞳で売女を見つめて言いました。
楓「私はこの事を“一生、誰にも言わないよ”……。」
楓「“誰にも知られない様にするからね”。」
私は小動物を愛でる様に…虫けらを見下ろす様に売女に笑顔でそう言いました。
すると売女は私のその言葉の意味をどう勘違いしたのかホッと胸を撫で下ろし私に醜い豚の様な笑顔を私に見せました。
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