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いきなりですが私は自分の母親が大嫌いです。
“あの女”はお父さんや周囲の人達から見れば美人と言われるタイプの人間ですが私は“あの女”の本性を知っています……。
…だから私は…。
…そう、全ての始まりは私が小学4年生の頃のことでした…。
―月城家・早朝―
父親「…それじゃ楓、お父さん仕事に行ってくるよ♪♪♪」
楓「お父さん、いってらっしゃ~~い♪」
月城家の玄関前で私ににこやかに笑いかけてくれる一人の男性。名前は月城悠馬(つきしろ ゆうま)…私の実の父親であり私が密かに将来を誓った最愛の人です♥♥♥
お父さんのお仕事は国の薬品研究機関のエリート研究員。
毎日、新しい薬品の研究を行って様々な病気に苦しむ人達を一人でも多く救おうとしているんです♪
そんな自慢のお父さんを私は毎日、玄関でお見送りするのが日課なのです。
そして、お父さんが車で仕事に出掛けるのを確認すると私は自宅へ戻ります。
母親「あら楓、今日もあの人を見送りしてくれたの?いつもありがとう♪」
自宅へ帰るとお父さんの朝食を片付けていた“売女”が馴れ馴れしく私に話し掛けて来ました。
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