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~通学路~
楓「それじゃ、行ってきます♪」
あれから30分後、忌々しい売女に背を向け私は赤いランドセルをからって学校へと向かいました。
足取り軽く学校へ向かう途中、ふと前を見ると“見知った少女”の姿を見つけました。
楓「…雪ちゃん、おはよう☆」
私は“見知った少女”に声をかけると彼女は私の方に振り向いてくれました。
雪「あ…楓ちゃん、おはよう☆」
この娘の名前は鷲崎雪(わしざき ゆき)…私達が住んでいるこの街、鷲崎町の創立者である鷲崎家のご令嬢で私の親友です♪
雪「ねぇ、楓ちゃん。今日は学校の授業は午前中だけだからお昼から私の家に遊びに来ませんか?」
可愛くて優しい雪ちゃんは私と一緒に通学路を歩いていた時にそう提案してくれたのだけれど……。
楓「ごめんね、今日はちょっと用事があるんだ…。」
残念ながら今日の私にはしなくてはいけない事がある為、雪ちゃんの申し出を断りました。
雪「そうなんだ…用事があるんじゃ仕方ないね…。」
そう言うと雪ちゃんはちょっぴり寂しそうな顔をしました。
楓「せっかく誘ってくれたのにゴメンね…この埋め合わせは必ずするから☆」
それから私と雪ちゃんは軽い雑談をしながら学校の教室へと向かいました。
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