屋上~2

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「あのね、キミって呼び方、おかしいよ?」 僕の気持ちなんて知る訳もなく、彼女はそう言ってクスクス笑っていた。 僕は泣きだしそうなまま、叫んでいた。 「な、なんだよそれ!オレはキミが大切な…」 言いかけると、 「雅、そろそろ部屋戻れよ。」 そんな声が聞こえた。 振り向くと、少し年上くらいの男が彼女を呼んでいた。 彼氏、か… さっきまでの勢いは嘘のように消え、僕は立ちつくしていた。 彼女は、クスクス笑いながらその男の後について屋上から出ていった。 虚しかった… さっきの言葉の続きが小さくこぼれた。 「大切な人だと思えたから…」
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