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結局、昨日は電話どころか、メールでも肝心な事を聞けず、世間話で終わってしまった。
「はぁぁぁぁぁ~…」
昼休みのざわめきの中、いつもより深いため息が出る。
隣の机に目をやると、友成と大野がバカップルを発揮していた。
大野なんて別のクラスのくせに、わざわざ友成の所まで来てイチャつきやがる。
「室内温度上げてんじゃねぇタコ。」
隣の机を軽く蹴りながら嫌味を言ってみる。
しかし、そんな嫌味さえ嬉しいのか、バカップルはヘラヘラ笑っている。
さすがに相手してられないので、一人でブラブラする事にした。
校内には何組かカップルがいた。
僕は羨ましさからイライラしていた。
(昨日トモがいらねぇ事言うから…)
心の中で悪態をつきながら、他に居場所が無い事を知り教室に戻った。
教室では、まだバカップルが地球温暖化に貢献していた。
いい加減呆れていたが、大野の顔を見てふと思った。
(大野、幸せそうに笑ってんなぁ…)
思えば、友成と話してる時の大野は、いつも本当に幸せそうに笑っていた。
この二人は確かにバカップルだけど、別れたりしないでほしいな…
二人の笑顔を見て僕はそう思った。
「あ、ビビリ君!ちょうど昨日のお前の話してたんだ。」
友成がそういうと、今度は僕を見ながら二人で笑いだした。
前言撤回、早く別れやがれこのバカップル…
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