3805人が本棚に入れています
本棚に追加
今宵は満月ー…。
月の光に照らされるは…
人 の 鮮 血
ブツッ。
肉に…何かが…うまる音
じゅる…。
吸い終えても、高まる吸血衝動ー…。
「何かが…。」
何か…もっと欲しい…。
目の前に倒れる人間ー…
赤い色の瞳にうつる…。
「なぜ…物足りない?」
「それはお前が、本当に吸いたい奴の血を吸っていないからだ。」
そう目を細めて笑う…。
「吸いたい…奴?」
俺は目の前の…キレイな男…我が師匠に聞く。
「あぁ…いずれお前にも現れるさー…。」
ニタァと笑う。
そいつの瞳を見れば、一気に眠気が襲う…。
眠い…。
「そう…か…。」
パタッ…。
ニヤッと笑う師匠に支えられながら…
俺は眠ったー…。
「そう…明日には、皆が欲しがる人間に出会うよー…。」
その時は、俺も容赦はしないよー…。
今宵は満月ー…。
何かの高い笑いが、この町を覆ったー…。
君は…
吸血鬼の餌食だ。
。
最初のコメントを投稿しよう!