|ロ1|

6/12
前へ
/25ページ
次へ
はぁ 行きたくない 学校はあんまり 好きな方じゃないけど 今日ほど行きたくないと 思った事はない 重い足を引きずりながら 登校した 恐る恐る教室に入ると 純はまだ来て ないみたいだった その代わりに 春が友達としゃべっていた 春も同じクラスかよー 岡田 春 純が居た時は ずっと3人で遊んでいた 純が居なくなってからは まったく話していない 多分、春は俺の事なんて 覚えてないだろう 春も俺も正反対の性格だから 真ん中に純が居ないとケンカ ばかりしていた でも、春の事は 決して嫌いではなかった むしろ気を使わなくて 楽な存在だった もともと重かった 気分がもっと重くなった ため息をついてから 教室に入ると鈴木が こっちにむかってきた 鈴木とは中学から 俺をイジメている主犯者 そして、1人じゃ 何も出来ない臆病者
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加