第二戦

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つまり話しをまとめると 《買い出しに行った晴菜が 何らかの事情で事件に巻き込まれ 浪士に斬られかかっている》 ということである 瞬時に理解すると 総司は永倉に場所を聞き 人をかき分け、食堂を飛び出した 「まったく、何で巻き込まれ  ちゃってるんですかっ!  無事でいて下さいよ」 日が暮れかけ始めた京の町を一目散に走り抜けた ―――――――… 時は戻り 晴菜は買い出しに行き付けの店に向かっていた すると、何やら団子屋に野次馬が集まっていた 「すいませんっすいませんっ!」 「あ゙―、こりゃだめだなぁ  着物ベタベタになっちまった  新しいの買うから金払えや」 「で、でも  床にお団子落としただけで  着物には付いていません!」 「お客様の言うこと聞けねー  ってか?じゃあ、てめぇが  責任とりやがれ」 「離してくださいっ  困りますっ!!!!」 その様子を見ていた晴菜が 黙っていられる訳もなく、 人集りに向かって行った    
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