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「娘さん、
怪我はありませんか?」
「は、はい!
ありがとうございます
お名前聞いてもええどすか?」
晴菜は再び優しく手を取って起こしてやると、頬を真っ赤に染めながら聞いた
「名乗るほどの者ではないです
それより貴方が無事で良か
ったです」
ニコリと微笑むと、野次馬で集まっていた女性達は皆頬を赤く染めた
「では、私たちはこれで失礼
します
お嬢さんもお気をつけて」
総司の微笑みに倒れた者も
いたとか、いないとか…
「で?貴女は何故また男装で
一人で買い出しに
出たんですか?」
「いやぁー…
取り敢えず女一人よりも
男一人の方が安全かと;」
はぁー、と総司は頭を抱え
盛大なため息をついた
「まぁ私が間に合ったから
良かったですが
それにしても…
晴菜の天然女たらしは
いつ治るんですか?」
「は?女たらしって
私は女だが?
何言ってんの、総司…;」
「いやいや、偏見した目で
見ないで下さいよ
それは、こちらがやる事
ですから」
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