第二戦

8/9
前へ
/108ページ
次へ
「娘さん、  怪我はありませんか?」 「は、はい!  ありがとうございます  お名前聞いてもええどすか?」 晴菜は再び優しく手を取って起こしてやると、頬を真っ赤に染めながら聞いた 「名乗るほどの者ではないです  それより貴方が無事で良か  ったです」 ニコリと微笑むと、野次馬で集まっていた女性達は皆頬を赤く染めた 「では、私たちはこれで失礼  します  お嬢さんもお気をつけて」 総司の微笑みに倒れた者も いたとか、いないとか… 「で?貴女は何故また男装で  一人で買い出しに  出たんですか?」 「いやぁー…  取り敢えず女一人よりも  男一人の方が安全かと;」 はぁー、と総司は頭を抱え 盛大なため息をついた 「まぁ私が間に合ったから  良かったですが  それにしても…  晴菜の天然女たらしは  いつ治るんですか?」 「は?女たらしって  私は女だが?  何言ってんの、総司…;」 「いやいや、偏見した目で  見ないで下さいよ  それは、こちらがやる事  ですから」        
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

689人が本棚に入れています
本棚に追加