第1章 第3話 「出会い」

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??「こっちだ!」 誰かが勇者を呼んでいる、呼ばれるままに、町外れの空き地にやってきた勇者。 空き地の真ん中に違和感を感じた、そこだけ虫も、風も、ゆっくり動く。 近づいていったその時!「バチン!」と空を裂くような音とともに大きな黒い球体が現れた、勇者は跳ね飛ばされて大怪我を追った。球体には赤い円がいくつかついていてそのうちのひとつからヒト一人分くらいの柱が現れた、案の定中から人が出てきた。 中から出てきた三十過ぎくらいの男はなにやら腕時計のようなものを見ながら眠たそうにつぶやいている。 ??「エーッとぉ...地球暦46億20XX年つーことは西暦でゆーと、えーっと20XX年か!よーしぴったりだ!」 勇者は怪我による出血でくらくらしてきた、男は勇者に向かって話しかけてきた。 TP「自己紹介が遅れたな、おれはタイムパトロール、んでもっておめえの仲間だ! 跳ね飛ばしたりして悪かったなすーぐに直してやるぜ」 TPと名乗る男がそういい終わるころにはもう出血多量で意識はなかった。 再び目覚めたときには、あたりはもううす暗かった、あれほどの怪我がきれいに治って…なにやら首の後ろに違和感を感じたがそれよりもっと大変なことに気づいた、TPが倒れている、あわてて揺り起こしたが。すでにTPは冷たくなっていた。思わず後ずさりしたが、TPの腰に下げてあった円盤のようなものがひとりでに回りだした。するとここに倒れているはずのTPがあらわれた。 TP(驚かせちまったな、わりい、この円盤は故人の脳と情報をやり取りする装置だ、まあ、未来の技術ってヤツさ。) 勇者「とりあえず聞きたいことは山ほどあるが、まずは教えてくれ、俺はほんとに勇者なのか?」 TP(間違いなくおめえは勇者だ、でもそれはおめえが一番よくわかっているはずだぜ。) 確かにあのときから確信はあった、ただ誰か他人にお前は勇者だといってほしかったのだ。 勇者「次に、今の状況を教えてくれ」 TP(文明の利器が消えていってる事には気が付いてるな。それはアンチサイエンス大魔王が過去の地球で悪さをしてるからだ。そしておめえは唯一アンチサイエンス大魔王を倒すことが出来るさしずめサイエンティフィックヒーローってところだ。) 勇者「サイエンティフィックヒーロー…」
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