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ミーンミーン
それは蝉の声が欝陶しく聞こえる夏の昼間に始まる……
それはいつもと同じように授業を受け、いつもと同じように談笑する、なんの変化もない日常のはずだった。
この日俺の日常が崩壊するー…
「おーい!大輝!はよっ!」
そう言いながら俺の背中を叩くのは中学から一緒の井上優斗(イノウエユウト)だ。
その隣で小さくはにかんでいるのが優斗の彼女で結城実乃梨(ユウキミノリ)だ。
「はよ」
「もう!大輝は朝からテンション低いよ!」
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