2人が本棚に入れています
本棚に追加
・・あれ?痛くない??
目を開けると、倒れたはずの私の下に網島がいた!
「あてて・・。」
「おい。こっちで物音がしなかったか?」
網島の体がビクッと震えた。
「御堂、そのままだ。絶対振り返るなよ。」
彼の手が私の腕を掴む。
力が篭る。
「なんだ。カップルじゃないですかね。
よくやりますね、こんな路地なんかで。」
「この町には不似合いなカップルだわね。」
覗かれている気配を後方から感じつつも、私は彼の言う事を守り、振り返らなかった。
ガヤガヤと人が去っていく気配がする。
最初のコメントを投稿しよう!