問.2

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春の答案用紙を見ながら爾瑯は眉間に皺を寄せる 「ものっすごい基礎が危ない感じだな」 「中学から数学は捨ててるし」 「今すぐ拾え」 「無理!アタシ文系だし」 「文系でも最低の範囲はあるだろ」 「分かんないものは分かりませ~ん」 もうヤケクソだ。投げやりだ。と言わんばかりの態度の春に 爾瑯は呆れたのか教卓に肘をつく 「相沢は進学希望だろ?」 「短大行くつもりですけど」 「試験科目に数学が無くても内申とかには関わってくるんだからな。もうちょっと頑張れよ」 そんな事は今更言われなくても解っているが 苦手なものは仕方が無い
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