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日差しが穏やかな午後の授業
襲ってきた眠気が吹っ飛んだのは、返却された小テストの点数が原因だった
「15てん…」
赤のチェックが大半を占める答案用紙には
何度見ても変わらない数字がデカデカと書かれている
「今回の小テストは比較的簡単だったから、平均も良かったぞ」
まだ年若い男性教師の言葉に顔が引きつった
「だから今回のテストで20点以下の人は今日の放課後に補習授業しまーす」
本来ならクラス中からブーイングでも起こりそうだが、教室はざわつくも特に誰も反抗の声を上げなかった
そのクラス中の反応に睨みつけていた答案用紙から顔を上げて周囲を見回してから、正面を向くとわざとらしい笑顔をしている教師と目が合う
「このクラスは優秀な事に補習を受ける人は一人しかいません」
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