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双羽と綺梨は少し考えて同じタイミングで"いいですよ"と言った
近藤は笑って土方は少し不安げにして山南も近藤と同じく笑っていた
「私、今日からやりたいんですけどいいですか?
一応、隊士たちに顔合わせとかどのくらいの力量があるのかも確かめたいから綺梨も出来れば一緒に」
「あぁ…
今日は仕事もないから大丈夫だ。
俺たちも行こう。
お前たちは見回りやらあれば行って良い」
双羽に聞かれた土方は答えて周りにいる副長助勤たちに言うと三人の男が立ち上がった
美丈夫で鋭い目つきの斎藤一、威厳があるが優しそうな井上源三郎、双羽たちを睨みつけている体躯だけのような武田観柳斎だった
「私は見回りがあるため失礼する。
双羽、あとで稽古を頼む」
「儂はちょっと用事で出るから明日からで頼む」
「俺は女に教わるほど堕ちたくはない」
斎藤と井上は言うと双羽に会釈して双羽が笑顔で応じるとささと出ていき武田は双羽たちに教わりたくはないと言って出て行こうとしたが、双羽が声をかけた
「一と源さんは良いとして武田。
あんたのその言い方むかつく。
その女に負けるのが怖くてやらない意気地なしのくせに偉そうな口を叩くな屑!!!!」
双羽は怒ったらしく立ち上がり武田の近くに寄ると罵倒した
近藤たちは慌て綺梨は冷ややかに武田を見つめた
武田は顔を怒りで赤らめて殴ろうとしたが双羽はその腕を掴み庭に背負い投げをして吹っ飛ばした
「弱い奴がいきがんじゃねぇよ!!
この体がでかいだけで有利だと思ってる脳なし男が!!!!」
近藤たちは唖然として見ており身動きすらできなかった
なぜなら、双羽の出す恐ろしいほどの殺気に負けてしまい立てなかったのである
綺梨は立ち上がると双羽の肩にポンと手を乗せて
「双羽、殺気立ちすぎ歳たちまで固まっちゃってるよ。」
と注意した
双羽は、ハッと気づいて殺気を治めて怒りを沈めた。
その場にいた者は双羽と言う最強の女性に恐れを抱いたと共にその強さに尊敬の念を覚えた。
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