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「さてと、じゃあ今回は皆さん本気で私に向かって来て下さい。」
双羽が言うと綺梨の合図で原田、永倉、藤堂が向かい連携プレーをした
原田が双羽と向かい合い木刀をぶつけていると左右から永倉と藤堂が木刀を振るが原田の腹を木刀でバシンッと叩き吹き飛ばし流れるようにクルリと周り永倉と藤堂の木刀を弾き飛ばして小手をとり他の助勤たちの方へ走った
腰を落としとても早く向かってくる双羽に助勤たちは奮闘するも敗退。
最後は山南だけになった
双羽と山南は同時に走り木刀で打ち合った
バシンッ
パシッ
バシュッ…
ドンッ
双羽は山南の持っている木刀を吹き飛ばし一本取った
試合が終わると綺梨の終了の合図だけが響き渡った
双羽は息切れを全然していなかった
土方は呆然とした
(うそだろ…
これだけの人数と試合して息切れすらしてないなんて…)
そして昼になり綺梨と双羽が作ったご飯を食べて道場に戻った
双羽は何かを考えて顔を上げた
「皆さんにもう竹刀を使うことを禁じます。
竹刀は軽いから素振りもし易い。
だけど本番は木刀よりも重い真剣で相手を殺します。
今のままではあなた達はすぐに死んでしまいます
今は取りあえず私に負けた隊士、助勤、山南副長、土方副長、総司は木刀を持って素振り500回と道場の周りを60周走りなさい
綺梨はみんなの後ろについてで回数を数えて上げて。
遅い奴は竹刀で叩いて走らせてね
あと、半分に別れてやりなさいね
じゃあ初め!!」
隊士たちや助勤、副長は顔をひきつらせつつ怒らせるのが恐く半分に別れて双羽が見る素振りと綺梨が見る走り込みをし始めた
双羽は隊士たちを観察しながら歩いて周り姿勢が悪いと腰を竹刀でパシッと叩き注意した
副長や助勤たちの中にも無駄を見つけて注意していた
その中には沖田、永倉の姿もあった
双羽は近藤に近づいて聞いた
「近藤さんもやりますか?」
「良いのかな?」
「良いでしょ。」
見ていて暇だった近藤は笑顔で頷いたが後で後悔する事になる
そしてみんなとともに稽古をした
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