始まりと終わり

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「そうだ、ねぇ凉斗来月なにがあるかわかってる?」 澪が満面の笑みでたずねてくる。 小さい頃から見なれててもこの笑顔にはいつもドキドキします。 「なんだっけ?」 「私の誕生日だよ。今年はプレゼント何くれるの?」 去年は確かぬいぐるみをあげたんだっけな? よく覚えてないけど 「またぬいぐるみじゃダメか?」 正直女子に何プレゼントすればいいか分からない 「う~ん…去年は猫のぬいぐるみだったよね…」 何かを必死に考えてる澪を横目にコーヒー牛乳を飲む。 やっぱり朝はコーヒー牛乳に限るよね。 「私、凉斗の愛が欲しい」 「ブハッ」 こいつは何を言い出すんだ。 おかげでせっかく飲んでたコーヒー牛乳をふいちまったじゃねーか。 「凉斗きたな~い」 「誰のせいだと思ってんだ」 「いや~ゴメンゴメン」 「まったく…お前はもしオレが本気にしたらどうするつも「凉斗の愛を受け止める」 なんでセリフ被せるかな 「はいはい、どうでもいいから早く家に帰ってさっさと準備してこい」 気づいたら11時、入学式は1時から、ふと思ったんだけど何で高校の入学式って午後からなんだろ? 高校によって違うのか? 「わかった、また後でね凉斗」 そう言うと澪はオレの部屋の窓から帰っていった。 「さて、オレも準備するかな」 今日からオレの通う緋翔高校の制服は学ランだ、ブレザーに挑戦してみようとも思ったが、なんかいろいろ面倒そうだろ?ネクタイとかネクタイとかネクタイとかさ
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