19人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここか…」
「みたいだね」
オレ達はいま1年4組と書かれた教室の前にいる
「やっべ、緊張してきた」
春人の言うことはごもっともだ。
オレはあまり緊張しないタイプなのだが珍しく緊張している。
「じゃあ入るか」
ガラガラ
勢いよくドアを開けるとそこには……
「誰もいねーな」
「みたいだね」
「まだ1時間前だしな」
「なぁ澪、席ってどうなってんだ?」
「わかんない、春っち知ってる?」
「残念ながら知らないな」
「そっか、じゃあ適当に座っちゃえ」
「だな」
とりあえずオレは窓際の1番後ろの席に座った。
「じゃあ私凉斗の隣~」
そう言ってオレの隣の席に座った
「じゃあオレはすずの前だな」
ガラガラ
3人が席に座ると教室のドアが開いた。
「………」
入ってきたのは身長160㎝位の少女だった。
少女は無言のまま1番前の席に座った。
「私ちょっと話してくる」
────澪視点────
どうも凉斗の幼なじみの島田澪です。
私は今教室に入ってきた女の子に話し掛けようとしてるの。
「私島田 澪、あなたは?」
「………新川 瑠璃(アラカワルリ)」
わぁ綺麗な目、人形みたい
「瑠璃か…じゃあ瑠璃っちだね」
「……瑠璃っち?」
「そう♪これから1年間ヨロシクね」
「……よろしく」
「そうだ、お~い、凉斗~」
最初のコメントを投稿しよう!