始まりと終わり

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「ここか…」 「みたいだね」 オレ達はいま1年4組と書かれた教室の前にいる 「やっべ、緊張してきた」 春人の言うことはごもっともだ。 オレはあまり緊張しないタイプなのだが珍しく緊張している。 「じゃあ入るか」 ガラガラ 勢いよくドアを開けるとそこには…… 「誰もいねーな」 「みたいだね」 「まだ1時間前だしな」 「なぁ澪、席ってどうなってんだ?」 「わかんない、春っち知ってる?」 「残念ながら知らないな」 「そっか、じゃあ適当に座っちゃえ」 「だな」 とりあえずオレは窓際の1番後ろの席に座った。 「じゃあ私凉斗の隣~」 そう言ってオレの隣の席に座った 「じゃあオレはすずの前だな」 ガラガラ 3人が席に座ると教室のドアが開いた。 「………」 入ってきたのは身長160㎝位の少女だった。 少女は無言のまま1番前の席に座った。 「私ちょっと話してくる」 ────澪視点──── どうも凉斗の幼なじみの島田澪です。 私は今教室に入ってきた女の子に話し掛けようとしてるの。 「私島田 澪、あなたは?」 「………新川 瑠璃(アラカワルリ)」 わぁ綺麗な目、人形みたい 「瑠璃か…じゃあ瑠璃っちだね」 「……瑠璃っち?」 「そう♪これから1年間ヨロシクね」 「……よろしく」 「そうだ、お~い、凉斗~」
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