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その後、一通り食事を終えて
自分の部屋へ入った。
妙に落ち着く感覚を感じながら
ずっと充電器に刺したまま
放置してあった携帯電話が
ピカピカ光っているのが目に入る。
恐る恐る携帯を開くと
言うまでもなく沢山の不在着信と
未読メールが溜まっていた。
そのほとんどが夏海と和美さんと佑樹からだった。
メールをひとつひとつ開くと
殆どが私を心配している内容ばかり。
こんなにも…みんな私を心配してくれてたんだ…
有り難くて、申し訳なくて
携帯を握り締めながら
私はまた、暫くの間泣いていた。
(ちゃんと…連絡しなきゃ…
夏海と和美さんには絶対謝らなきゃ…。)
そう思うのに
なかなか発信ボタンを押せずにいた。
すると手に持っている携帯が
いきなり鳴り始める。
"着信 夏海"
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