episode11

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その後、一通り食事を終えて 自分の部屋へ入った。 妙に落ち着く感覚を感じながら ずっと充電器に刺したまま 放置してあった携帯電話が ピカピカ光っているのが目に入る。 恐る恐る携帯を開くと 言うまでもなく沢山の不在着信と 未読メールが溜まっていた。 そのほとんどが夏海と和美さんと佑樹からだった。 メールをひとつひとつ開くと 殆どが私を心配している内容ばかり。 こんなにも…みんな私を心配してくれてたんだ… 有り難くて、申し訳なくて 携帯を握り締めながら 私はまた、暫くの間泣いていた。 (ちゃんと…連絡しなきゃ… 夏海と和美さんには絶対謝らなきゃ…。) そう思うのに なかなか発信ボタンを押せずにいた。 すると手に持っている携帯が いきなり鳴り始める。 "着信 夏海"
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