episode2

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それは少し肌寒くて 薄い長袖のシャツ一枚では 夜道を歩けやしないような頃だった。 夏の照り付ける太陽が ほんの少しだけ恋しくなる 確か秋の半ばだった。 あたしはバイトの制服の半袖のシャツの上に 少し厚めなカーディガンを羽織る。 「今夜はやけに冷えるね~」 なんて バイトの先輩である和美さんと 他愛もない話をしていると 店のドアが賑やかな男の人達によっていきなり開かれる。
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