序章

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両者が握っているもの…それは想像を遥かに超えたものだった。 って、どこから持ってきたんだ!? 希望は右手にサバイバルナイフ、左手には日本刀。 対して、ゆらは…右手に包丁、左手に死神が持ってそうな鎌。 はい、有り得ません。 「いざっ!!」 「いざっ!!」 同時にダッシュをかけた瞬間、両者の武器がぶつかり合う。 そこら一帯は激しい閃光により支配され、眩しさのあまり目をつぶる。 …眩しさが無くなるとすぐさま目を開ける。 決着は…? 「ふっ、やるじゃない、ゆら」 「希望もね…」 どうやらドローみたいだ。 そして何事もなく俺のところに戻ってきた。 「さ、早く帰るよ」 「お、おぉ。ん?阿保健一は?」 辺りを見回すが見当たらない… まぁいいか。 希望と別れ、ゆらと二人家に帰った。 はぁ…今日も一日長かったぜ…。 ベッドに横になり、すぐに眠ってしまった。 明日、とんでもないことが起きるとは、これっぽっちも知らずに…
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