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「なっ……!?」
振り返った男を見て驚いた。
そこにいたのは紛れも無い俺自身。
何がどうなっているのかわけがわからない。
そして…俺自身からは悲鳴が。
「きゃぁぁぁぁぁ!!な、なんで私がそこに!?」
何!?私!?
言葉遣いおかしくないか?
ん…ちょっと待てよ…
まさか…!
鏡の前まで走っていく。
そこに全ては映し出されていた。
…これは…ゆら!?
あろうことか、鏡に映し出されたのは、双子の妹、ゆらの姿だった。
右手を動かしても、腰を振ってみても鏡の中のゆらはついてくる。
しかも日頃から大きいなと思っていた、二つの山も…
なんで俺がゆらの体なんだ!?
……ということは、俺の体にいるのはゆらか!?
意を決して喋ってみる。
「お前…ゆらか?」
「へ?裕紀?裕紀なの?なんで私の体で喋ってんのよ!」
やっぱりか。
「知らねぇよ!朝起きたらこれだったんだ」
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