ちぇんじ!?

8/13
前へ
/23ページ
次へ
かなり痛い二人になってしまった…頭を抱えてうーうー唸っている。 「裕紀…あんたバカでしょ?…そんなことしても元に戻るとは限らないじゃない…」 「…んなこと言ってもよ…やってみなきゃわかんねぇだろ?」 ってか、さっきから声が気持ち悪い。 もうお気づきの方もおられると思いますが… 体もちぇんじ、声もちぇんじです… おえっ…ってなった人、想像力が素晴らしいですね♪ 「裕紀!?誰に語りかけてんのよ!気持ち悪い!」 「ゆら…人の心読めるのか!?」 「どっちだっていいけど、これから学校どうすんのよ!!」 「だから…行くしかないだろ?留年したくねぇしよ…」 「簡単に言ってくれるわね…」 「とりあえずだ。言葉遣いをなんとかしないか? 気持ち悪いのは仕方ない。けど、他のみんなは知らないんだぜ?言葉遣いが変ならやばいと思うけど?」 「くっ…そうね…」 「俺はゆらだから、『私』だな。成り切るよ、女の子に」 「私は…お、『俺』?違和感ありまくりね」 「よし!じゃあ学校行くぞ!玄関出たら演じきれよ?」 「わかったわよ!」 階段を降りて行き、玄関のドアを開ける。 かなりの緊張感が二人にはあった…が… 早速一番会いたくないやつに会ってしまった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加