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かなり痛い二人になってしまった…頭を抱えてうーうー唸っている。
「裕紀…あんたバカでしょ?…そんなことしても元に戻るとは限らないじゃない…」
「…んなこと言ってもよ…やってみなきゃわかんねぇだろ?」
ってか、さっきから声が気持ち悪い。
もうお気づきの方もおられると思いますが…
体もちぇんじ、声もちぇんじです…
おえっ…ってなった人、想像力が素晴らしいですね♪
「裕紀!?誰に語りかけてんのよ!気持ち悪い!」
「ゆら…人の心読めるのか!?」
「どっちだっていいけど、これから学校どうすんのよ!!」
「だから…行くしかないだろ?留年したくねぇしよ…」
「簡単に言ってくれるわね…」
「とりあえずだ。言葉遣いをなんとかしないか?
気持ち悪いのは仕方ない。けど、他のみんなは知らないんだぜ?言葉遣いが変ならやばいと思うけど?」
「くっ…そうね…」
「俺はゆらだから、『私』だな。成り切るよ、女の子に」
「私は…お、『俺』?違和感ありまくりね」
「よし!じゃあ学校行くぞ!玄関出たら演じきれよ?」
「わかったわよ!」
階段を降りて行き、玄関のドアを開ける。
かなりの緊張感が二人にはあった…が…
早速一番会いたくないやつに会ってしまった。
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