序章

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いつものように、ゆらと並んで歩いていると、必ず冷やかす阿保がいる。 「ひゅーひゅー♪今日も暑さに負けないぐらい、熱いねぇ♪お二人さん♪」 めちゃくちゃうざいこいつは、親友の多田健一。 まぁ阿保なんだが、仲がいいやつだ。 「うるせぇぞ?もう飽きたわ、その冷やかし」 「うわぁーつまんねぇやつ。そんなこと言……」 あーあ、死んだな。 ゆらのハイパースペシャルウルトラビッグバンハイキックを喰らったよ…。 「裕紀の親友でもキモい」 健一…あばよ。 邪魔が入ったがなんとか遅刻せずに学校に着いた。
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