序章

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その後、なんなく授業は終わり、恒例の放課後がやって来た。 もちろん、俺はかの有名な… 《帰宅部》 だ。誰しも知っているだろう? なので、帰ることにする。 でもこの状況では帰りたくない… 右には希望が腕をがっちりと無理矢理組み、 左にはゆらががっちりと無理矢理指を絡めてかている。 俺の鞄はどこだって? んなこと知りやせんぜ? 「おい、裕紀!鞄忘れてたぞ?って、うをっ!?な、なんだ?そのハーレムな状態は!」 ありました!ありましたよ、俺の鞄!! はい、解決ー♪ やったね、裕紀!ほら、早く鞄を受け取る準備しないと! 思考が結果を導き出したことで、行動が決まった。 「…そろそろ離さない?…腕と手を」 「嫌よ!」 「嫌!」 くそぉ…こいつら… 即答で返しやがった… パワハラか!?
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