神の道を渡る者

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博麗神社 「おぉ!可愛いじゃないか!博麗、この子…名前は!?」 「霊夢…。博麗…、霊夢。」 「へぇ…霊夢か…いい名前だな…。紫さんはどう思います?」 「名前はどうでもいいんだけど…この子があなたのような巫女にならないことを祈ってるわ、ねぇ…剣…。」 太陽の日差しと季節の風が博麗神社に、幻想郷全土に平凡を運ぶいつもととくに変わらないとある1日。 その日、日差しや風が心地よいくらいに届く博麗神社の縁側では、赤ん坊を抱いた巫女と八雲紫、そして剣と呼ばれる青年が団欒と過ごし、巫女の抱く赤ん坊を見ながら各々思うことを口にしていた。 「もっとひどい巫女になったりして。」 「そっちも確かにありえうるわね…。」 「それ…どういう意味かしら?」 「じょ、冗談だよ…はは…。」 巫女が威圧的な目線で二人を見つめると二人は怯えるように彼女からその身を一歩ほど引く。 二人が笑いながらそれをごまかすと巫女は「まぁいいか。」と、答え手元にあったお茶を一口すすり、青年達はそれを見て安堵するのだった。
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