神の道を渡る者

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守矢神社 カァン。 バットでボールを打つ打撃音が辺りに鳴り響く。 「おーっ、飛んだ飛んだ。」 音の主は子供、神社の近くで野球をしている子供達。 野球をするには少ない人数だが、それなりに楽しくその白球で遊んでいた。 「みつかった?」 「ない、けっこう遠くまでいったみたい。」 野球を楽しんでいた彼らは今先ほどの自分自身が打ったボールを探している。 しかし懸命に彼らが神社の周りを探してもボールは見つからなった。 「神社の方かな?」 一人がそう言い神社の方に向かっていくと、残りの者も釣られるようにして神社の方へと足を運んでいった。 「見つけたよ!」 ボール探しにも飽きが出始めた頃、遊んでいた子供達のうちの一人である少年が賽銭箱の手前にあったボールを見つける。 それを聞き待ちに待ったと言わんばかりに他の者も少年のもとへ集まってくる。 「良かった~。 だけど…こんなわかりやすい所にあったなら普通気づくよね…。」 「そんなの知らないよ、神様がボールを見つけてくれたでいいじゃん。」 「そういえばここってどんな神様がいるの?」
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