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「教えてあげましょうか?」
「君は…。」
小さな議論を出し合っている子供達の前に巫女服を着た同い年くらいの女の子が現れ、彼らに話しかける。
?「この神社の巫女です、まだ未熟者ですけど…。」
「巫女か…。だったらここにはどんな神様がいるか分かる?」
「もちろん、ここの神社には……あの…何ですかあなたは?」
彼らの疑問を振りかけられそれに巫女服の女の子は答えようとするが、彼女の口は途中で止まる。
「神谷…お前何してんの?」
「何って…巫女見物だけど。」
「あの…別に私…見せ物では…。」
子供達の中の神谷という少年が巫女の服をまじまじと見つめている。それに対し巫女は気恥ずかしく感じたのか彼女の口は止まったのだった。
「この巫女服すごいよ…。どれくらいすごいかと言うと、勇者ロボットアニメのOVAなのにロボットが一切出てこなくて主人公達の入浴シーンしか収録されてないくらいすごい。」
「ごめん、よく分からない。」
「とにかくすごい。」
神谷は友人にそう言うだけ言いまた彼は巫女の服をまじまじと見つめる。
「ぁぅぅ…。」
「そろそろ止めてあげなよ…。困ってるじゃないか…。」
「はーい。」
友人からの指摘を受けた神谷は意外にも素直に指摘を受け入れる。
後悔はいざ知らず既に満足そうな顔にまで至っている。
「ごめんね…こいつ…変態なんだ…。」
「は、はぁ…。変態ですか…。」
「それよりここにはどんな神様がいるか教えてよ。」
「分かりました、ここに祭られている神様は…」
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