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「へぇ~じゃあ君はずーっと修行してたんだぁ。」
「はい、毎日頑張って修行してます。」
巫女はこの神社に住まう神々について彼らに教える。
彼女から放たれる台詞は全て体験談のようであり、彼女自身がその神々と暮らしているみたいに彼女は語っていた。
「毎日か…?それはすごいね…。
でも…それって友達とかと遊べないんじゃないの…?」
「確かに修行ばかりしてたので年の近いお友達がいないですすが…け、決して寂しいなんてことはないですよ…。」
巫女はそう口にするが彼女の顔には寂しさが隠しきれずに、彼女からはそう言った孤独感を感じられる。
子供達もそれをどこかしらか感じとれてたようだ。
だから彼らの表情も巫女と同じように徐々に薄暗くなっていった。
「だったら俺がなってやるよ。一緒に遊ぼう。」
しかしたった一人、神谷はそんな顔をしなかった。
彼は皆と違う笑顔という表情をしながら巫女に友達にならないかと尋ねるのだった。
?「友達…?」
「そう、友達。」
「いや…私なんかと友達になっても…。」
「そうか?巫女と友達だなんてなかなかいいシチュエーションじゃないか。
しかもこの年から仲が続けば…巫女の幼なじみに…。」
「シチュエーション?」
「何でもないよ、こっちの話。とにかく友達になろう。」
「そう言えば…俺達と友達になるときにもシチュエーションがなんとか言ってたよな…。」
「やっぱり変態か。」
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