一路、東の国へ

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しかし、そうなると大きな問題が生じる それを指摘したのはユーリフだ 「ふっ、二人部屋だと、誰かがこいつと一緒の部屋じゃない!」 こいつ、とはもちろん淳のことだ しかし、ロノは首を傾げて、それが?と言い返す 「い、いや!ジュンだって…、こ、この前は未遂だったけど、今回はもしかしたら…」 ―――…信じてるって言ったのに… 何だか裏切られた気がする そこに、ほぅ、とニヒトが興味を示す 「少年は大人少女を襲ったことがあるのか?さすがだな、若いというのはいい」 「ち、違うよ!変な解釈しないで!」 「そ、そうよ!まだ私はしょ…」 ぱっ、と自分で口を塞ぐ 「…ほぅ、ハタチになっても?ほぉ~…」 「え?何が?何が?」 「黙ってろ、オスが」 急に恐くなったので一歩退く しかし、問題は解決していない、というより進展すらしていない 「…とにかく、私はジュンと同じ部屋なんか断固として拒否するわ」 ちょっとショック 「そうか、なら、私が同じ部屋になろう」 えっ、と三人が一斉にニヒトを振り向く 「私はまだ、少年と会って日が浅い…、お互いを知るいい機会だと思うが」 「いい機会…って」 ユーリフの唇がひくついている そして、ニヒトの頭から足元までをくまなく見る 特に胸の辺り 「あっ…、あんたもダメ!逆もありそう!」 「逆もありそう?失礼な、私は自分からではないと燃えない…」 「黙れ」
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