薔薇の十字架

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「リーだだだだー、援護をシにしニ、きキキ来ました」 「ぬきゅあぁぁぁぁ!怖ァァァァ!」 「ゼゼゼリューさん怖いですよぉぉぉ!」 「リーダー…わらし、私がキたカラニハ…問題ありまセン…」 「現在進行形で問題が接近中!」 アイゼンはチームの機械人形から逃げるように立ち上がる 「あれっ?歩ける…」 「りー…だ」 「んぬあぁぁぁ!こっちに来ないでぇ!」 アイゼンはよろよろ、とさながらゾンビのようなゼリューから逃げる だが ガッシリ、とその足が掴まれる 「リりりリり~…ダだだだだDADA…」 「ぎゃあぁぁぁぁぁ!」 ○ 「…それで泣いて帰ってきたのね…」 リヒト・レーゲンのハウスの中 一階の、机を挟んだソファーには、目の周りを赤く腫らして、鼻をすするロノと、その向かいに呆れた顔のユーリフが座っている 「だって…だって…怖かったんですもん…」 また鼻をすすり始めたロノに、ユーリフはちり紙を渡す ロノはそのちり紙で鼻をちーん、とかむ キッチンから、夕飯を持ってきた淳が机にそれを置く 「ところで、あの人…アイゼン、って言ったっけ、どんな関係なの?」 あまりに親しそうで、とても単なるライバル同士とは思えなかった 「昔、近所に住んでた、お友達です…」 「それは聞いたよ、でも、なんだか話にちぐはぐな所がなかった?どうしてここにいるの、とか、皇帝陛下、だとか…」 「う~ん…それは…もぐ…」 煮豆を口に入れて、もしゃもしゃ、と咀嚼する ちゃんと噛んで、飲み込むのを見届けてから、彼女の答えを待つ 「簡単に言えば…帝国にお引越ししたんです」 「お、お引越し?」 ずいぶん和やかな理由だ
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