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袋小路になっている所に、誰か倒れているのを見つけた。
暑くてだるかったが、無視する訳にもいかない。
俺はそちらに向きを変え、近付く。
その人はこの暑い日には不釣り合いな格好だった。
顔を隠す位のフードを被り、少し厚めの服を着ている。
そのフードの影からは可愛らしい顔が窺える。
……どうやら女の子らしい。
とりあえず声を掛けながら揺すってみた。
「………う……ん」
ふむ、どうやら死んではいない様だ。
…まぁ、もしそうだったら何と言うか……
夢見が悪いとか、そんな感じだ。
ともかく、そのままではあれなのでフードを降ろす事にした。
そして、目の前の物に俺は固まった。
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