1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
視線をアイツに向けると、ぎこちなくだが楽しそうに男と会話をしている。
男に免疫無い癖に無理しちゃって。
俺はというと、明らかに俺を誘ってきている隣りの下品な格好の女に、反吐が出そうな、それはそれは甘い台詞をプレゼントしていた。
外面だけはいい。
…この恋は不毛だ。
「じゃー悪いけど俺ら先に帰るから」
少しも悪いとは思っていないが、建前上言ってしまう。
「え!!」
「城之内くん帰るなら私も帰ろうかな!」
「ねぇっカラオケ行こうよぉ~」
頼むから止めてくれ。
最初のコメントを投稿しよう!