REI VER.

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「結局嘘つき」 いつまでも子供だね。 その、次は 大好きで仕方ない人 私の家にちょっと暮らしていて やさしくて 素敵で でもちょっと抜けてて とても、愛しかった でもとても素敵な彼女がいる それでも遊んでくれた 時間も体も重ねた あたしはハマったんだ 罠に 結局、私は一番にはなれなくて でも、わすれられなくて その間に私を好きだよといってくれた人を 私は酷くあしらった。 ねぇ、本当は貴方が一番辛いね ドアを開けると 少し冷たい秋風が私を撫でる 微かに香るキンモクセイ 「ねぇ、ごめんなさい…」 キズを沢山背負った 誰もキズつけたくないのに 貴方をキズつけた。 「罪だ」 今更好きだなんて都合いいよね。 「好きだよ…」 最後くらい。 言わしてよ 「来世で出会えるならば」 今度は絶対 「離さないよ」 頬を伝い、空に舞う涙 「ごめんね、こんな形でしか、償えないよ。」 ありがとう 「ゆきと…」 愛しい名前を呼んで舞った 扉が開く音がして レイと愛しい声が聞こえた 誰も私を愛してくれない 裏切る、捨てる なのに自分も同じことをするなら いっそ… 魂と貴方への思いは キンモクセイの香りとともに 鈍い音をさせ 空へ…
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