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サクッ
サクッ
時期外れの氷の入ったお皿
液体はピンク色で所々赤い粒がある
「かき氷がたべたい」
12月の寒い新宿のはしで言われて、適当な喫茶店にたまたまかき氷パフェがあった
営業スマイルすらしない店員のオジサンにいちごかき氷パフェを頼み俺はホットコーヒーを頼んだ
(まさかまだかき氷を出してる店があるなんてな)
熱いブラックコーヒーを喉に流し込みながら思う
此処にくるのは、いや、彼女がかき氷をたべたいと言うのが
まるで必然的だったという錯覚すら覚えた
「…なにしてんだ」
「刺してるの」
パフェ用の長めのスプーンを
かき氷に刺し始め5分…
それほど暖かくない店内で、かき氷はまだ形を保っていた
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