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まるでビー玉を窪みに嵌め込んだみたいな瞳で
布団に横たわった女は俺を見る。
俺の友達で、親友
紫苑は言葉も発することもなく瞳で捉えた俺を見る
「…何だよ」
言葉を発すると怯えたように視線を反らす
『別に!霧哉カッコイイから見とれた!』
なんて、つい数ヶ月前まで笑っていたのに
俺はこいつに告白されて
俺は俺なりに大事にしてやった。
彼女なんかじゃないし
俺には大事なやつがいる
恋人未満友達以上
そんな関係で、大事にしてやってたのに
「なんかもう、ごめんね」
そんなメールがきて心配になり家に来たら
家のなかは物が散らばり
紫苑が布団にくるまり
撒き散らした薬はあり得ない量で
自殺未遂起こしたんだと
俺は気付いた。
だから「何でこんなことするんだ」と言ったら
「時間潰しで、遊んでただけのくせに…」
それ以来言葉を発しなくなった
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