第一章 真っ赤な運動場

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僕は寒い夜の中、裕哉を助けるため孝雄と学校へ来た。 僕達は人に見つからないように裏から入った。その瞬間僕は背中がゾクッとした。 どこからか解らないけど見られているように感じた。 僕達はとりあえず学校はいりいろいろな所へ行った。 音楽室、図工室、職員室どこへいっても何もなかった。 むしろ「案外夜の学校って怖くないもんだな。」っと孝雄が言うぐらい何もおこらなかった。 確かに漫画やテレビ等では怖そうにしているが実際はあまり怖くなかった。 僕たちは今いる教室をでて廊下を歩いていると僕はちらっと赤いものが見えた。 その瞬間あの言葉がよぎった… 僕は運動場へ慌てて行った。僕は目を疑った。 来たときは何ともなかった運動場が真っ赤に染まっていた…今有り得ない事が起こっていた。 僕は気が動転しているなか血だらけになった人が立っていることに気がついた。 目をこらして見てみるとクラスでいなくなった女の子だった。 後から何も考えず来た孝雄が「お前そんなとこで何やってんだ。早く家に帰れよ」って女の子に近づきながら言った。 その瞬間、彼女は孝雄を噛みつこうと襲ってきた。 僕は慌ててその女の子を投げ飛ばした。どうも様子がおかしい。孝雄が「あいつ何かおかしいぞ?まるで何かに取り憑かれてるみたいだ」と言った。 けど、女の子が襲ってくる中僕達は逃げることしかできなかった。 孝雄が「どうにかできねぇのか」と言ってきた。しかし考えようにも考えられないのは明らかだった。 孝雄が懐中電灯を捨てながらも必死に逃げていた。 その落とした懐中電灯の光が女の子にあたった。女の子はひどく嫌がった。 その時を僕はしっかりと見ていた。僕は迷わず落とした懐中電灯を拾い女の子に向けた。 女の子はひどく嫌がり苦しみながらこっちへゆっくり近づいてきた。 僕は後ろへ下がっていたが後ろはもう体育倉庫の壁だった。絶対絶命だと思った瞬間彼女が倒れ込んできた。 気絶していた…その女の子は次の日には学校に来て、クラスに何事も無かったかのようになじんでいた…僕は裕哉もこの子のように取り憑かれている可能性が高いと僕は思った。今日僕はまた学校へ…
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