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まさか、そんなはずない‥
怖くて顔が上げられない
「クスッ‥そんなに緊張しなくても大丈夫だよ?」
三上さん、違う
緊張なんかじゃないんだ
頭の中では、間違いないと思っていても信じたくない自分がいた
せっかく忘れたのに‥
二度と会う事もないと思ったから忘れらたのに
顔を上げると
綺麗な顔にサラサラの黒髪、吸い込まれそうなグレイの瞳
ほら、やっぱり
部長が「あの人」だったなんて
「あっ‥あの「よろしくね?天川くん」
「えっ?あ、はい‥」
向けられた笑顔はあの日のものではなかった
営業スマイルって言うのかななんてボンヤリした頭で考えていた
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