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部長が長い指でオレの髪を撫で、頬でそっと止まった
その瞬間、心の奥に閉じ込めて忘れたつもりになっていた想いがドクンッという鼓動とともに溢れてきた
それと同時にあの日、この目で見た事が鮮明に思い出された
「オ‥オレ、あなたの事、何も知らなくて‥でも、会いたくて‥」
「あぁ」
頬に添えられたままの手から温かい体温を感じて俯いて話すオレの話しをちゃんと聞いてくれてるのがわかる
「それで‥毎日‥‥毎日‥探してたんだ‥」
最後までしっかり話さないと‥
そう思ったけど、もう涙が止まらなかった
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