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(どうかしましたか?)
「え、どうして?」
(美和子さんがいつも俺を呼ぶのは、頼み事がある時じゃないですか)
「そうだっけ・・・」
なんだろう、いつもと美和子さんの感じが違う気がする。
今までとは違う美和子さんの雰囲気に、俺は戸惑った。
(こんな時、どうしたらいいんだろう・・・)
「え、何?」
(あっ、ゆめみの空間って考え筒抜けだった!!)
俺は頭を抑え、無駄にもがいた。
ゆめみの空間では嘘は付けない。
考えている事や思った事は全て、ゆめみの空間の所有者にわかってしまうから・・・
所有者側の時は何の問題もないが、呼ばれた側は変な事は考えてはいけない。
ゆめみの空間は、どんな人間でも心を裸にされてしまう。
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