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「兄さん…私…」
「ん?…何だ由奈?」
「兄さんなら私…」
すると由奈は服を脱ぎ始めた。
「ちょっ!早まるな由奈!!俺ら兄弟だぞ!」
俺は必死で由奈を止めようとした。
「弟くん…」
「綺姉!由奈が変なんだよ!…っ!?」
「私…弟くんなら…」
と言って、綺奈は服を脱ぎ出した。
すると2人は俊作のもとへ歩み寄って来た。
「待て!ふ、2人とも…早まるなぁ!!」
ピピピッ...ピピピッ...ピピピッ
「はっ!…何だ夢か…はぁ、ビックリした…」
俺は昨日の夜にセットしておいた目覚ましの音によって目が覚めた。
「しっかし…変な夢見ちまったな…」
俺はベットから起き上がり、制服に着替えた。
「はぁ…ったく、今日から新学期だってのに…なんか嫌だな…」
そう、今日から俺は凰爛学園高等部入学なのだ。面倒だからといって、入学式を欠席する訳にはいかない。ましてや、「昨日の朝変な夢を見たので欠席しました。」と言って、最初から先生に目を付けられてしまうのはご免だ。俺は変な夢を見たからといって、あまり気にすることはない!と、自分に言い聞かせながら、学校に行く準備をした。
「サイフを持って…携帯…よし、んじゃ行くか。」
「兄さん起きて下さい!遅刻しますよ~!!」
「由奈…俺はとっくに起きてるよ!」
俺は下から俺がまだ寝てると思い起こそうとした、妹の由奈に返事をして、リビングへと向かった。
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