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先程の修羅のような勢いは何処へやら、少年はゆっくりと息を吐きました。 なんとか兎を追えないものかと少年は闇が手招いているような穴にそっと指先を入れました。 するとどうでしょう。 少年は指先から勢いよく穴に吸い込まれていきます。 とうとう少年は、絶対に入ることは出来ないと思われていたその小さな穴に体すべてを収めてしまったのです。 「……………」 少年を飲み込んだ闇は下へ続いているらしく、少年はどんどん落ちていきます。
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