14人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
私と達哉と尚子は友達。
だから大丈夫。
さっきの尚子の言葉を信じなきゃ。
尚子との電話を終え、ベッドで横になりながら頭の中を整理していた。
と、言うよりも自分に言い聞かせていた、の方が近い。
が、しかし…。やっぱり気になるものは、なるわけで…。
尚子はただの旅行だって言ってたけど、本当に知らないのかな。その前にさっき達哉、電話で何も言ってなかったじゃん。尚子に会ったこと。私の知らない人じゃないんだし。
どうして、何も言わなかったんだろ。
隠したかったのかな、尚子に会ったこと。
どうして?
旅行が関係してる?
尚子と旅行…。
でも、アメリカに行くとは話してくれた。隠さなかった。まぁ、私が言わなきゃ隠してたことになるけど…。
じゃあ、旅行の目的は尚子とは別?
「にゃー!!もー無理っ!!頭痛い。」
言い聞かせていたはずが、結局止まらなくなり、堂々巡りになっちゃった私の思考回路に諦め、考えることを一時停止した。
情けない…。でも、もう無理。
「今日はもう寝る!」
ブーブーブー―
ん?メール?
.
最初のコメントを投稿しよう!