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放っておきたかったけど、気づいちゃったからには気になって、手に取る。
『ただいま。さっきは悪かったな。せっかくの休み無駄にしちまって。アメリカから帰ってきたらさ、こっち来いよ。ゆっくり話がしたい。達哉』
達哉だった。
「はぁー…。」
ほんっと、空気読めないやつ。
でも、達哉にしては真面目すぎる文面にドキッとした。
「これは、返すべき?でも…。」
私…
私、怖いよ…。
今はこのままでいたい。
喧嘩したままでもいいから。
達哉と向き合って話す勇気がまだないよ。
『ゆっくり話がしたい』
この言葉の重みをずしりと感じながら、オーバーヒートした私の頭は睡眠を選んだ。
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