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ブーブーブー―
携帯のバイブレーションで目が覚める。
「あ…さ?…って、まだ5時だし…。」
私は手探りで手繰りよせた携帯を手に取る。
泣き疲れて眠るってよく聞くけど、悩み疲れても寝れるもんなんだな、なんて自嘲気味に考えながら、携帯を開く。
『おはよう。まだ怒ってるのか?悪かったって。今度の約束は必ず守るからさ。待ってるからな。
その前に俺が戻るまで待ってろよ。達哉』
「ぶぁー…。」
せっかく…、せっかく現実逃避してたのに、朝からいきなり爆弾を投げつけられた。
私の頭もつかな。
煙でるんじゃない?
「やっぱり逃げられないなぁ…。はぁ、仕事行きたくない…。登校拒否の子の気分。頭痛いー。」
朝から優しい文面の達哉からのメール。
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