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その後、尚子の土産話を散々聞かされ、今度は一緒に行こうと、計画を立てる約束をして別れた。
達哉の話は気になりつつも、スッキリしてると言った手前、聞けずに終わってしまった。
「女の影はなかったわよ~とか、その程度だよ、絶対!」
ビリビリとお土産の包装を開けながら、自分に言い聞かせる。
女は関係ない。私と達哉が終わっただけ。まぁ、女がいたら、尚更終わるけど。
「おーっ!なかなかやるじゃない、尚子。今回は真面目に選んだな。」
海外ブランドの化粧品の数々にふと笑みがもれた。
それと同時に、達哉を思考回路から削除した。
尚子が重大な話を持って帰ってきていたのに…。
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