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どれくらそうしていたのだろう。
荷物もそのまま自分もそのまま座り込んでいた。
ブーブーブー―
ブーブーブー―
ブーブーブー―
携帯により俺の体は放心状態から解放された。
「はい…。」
泣いたせいか、声が掠れた。
「おいっ!早くでろよ。」
「うん…。」
「―…おいっ!それだけかよ。ったく、何か調子狂うんですけどぉー。たっちゃーん。」
「ん…。ごめん…。」
てか、空気読めよ、晶のやろー。今の俺はそのテンション無理だっつの。
「えっ…、いや、あ、俺もごめん。…あ、もしかして、お取り込み中っすか?達哉さん。でも、の割に静か―」
「うるせーよっ!黙れっ!」
あー、やっちまった。
晶、お前が悪いんだからな。早く空気を読まないから。
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