別れ

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「よぉ、ヘタレー。生きてるかぁ?」 玄関の鍵が開けっ放しだったらしく、コンビニの袋を下げた晶がズカズカと俺の足元までやってきた。 座って俯いている俺の正面にしゃがみこみ、顔を覗き込む。 「あら、たっちゃん、泣いちゃったの~。」 こんにゃろ。少しでも尊敬してた俺がバカだった。 「感情に任せて殴られたいか?真面目に空気読めよ。」 マジで一発殴ってやろーか。 「あははっ。やだわぁ、たっちゃん。ごめんごめん。で、志保ちゃんかな。その涙の原因は。」 「…。」 そうだった。俺、泣いてたんだ。やべ。マジかっこわりー。 「はぁー。おおよそ検討はついてる。何も言われず去られちゃったんだろ?とりあえず、そこ通行の邪魔だから、部屋の中にちゃんと入れ。せっまい家なんだから。ほれ、飲め。」 晶はソファに座り、ガサガサと袋からビールを取り出す。 そういや俺部屋の入口に座り込んだままだった。部屋の異変を感じ取った所に。だから晶は俺を跨いで入ってきたんだ。 てか、ここ俺んちなんですけど、晶さん…。 .
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