遠い過去

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夏休みの直前 地下鉄の車内で顔を赤くして一通のラブレーターを差しだした彼女 髪はショートカットで日に焼けたかわいい彼女 もう30年も前の事 恋人と言うよりは… 妹のようにしか思えなっかった… 手も握る事もなく… 自分のSR400の後ろに乗せて走るだけ… 抱きしめられても… 抱きしめる事はできなかった… 好きな気持ちはあった…でも言えないで終わってしまった… この札幌に夏が来ると…思い出す… この切ない思い… いつしか二人の子供も成人してしまった… 時間と言う絶え間ない流れの中に… ただ…漂い流れていた… 頭上には… あの日のように… 真っ青な青い空と 流れ漂う…雲 夏の空がある。
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