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リムはその背中を見ながら呆然とする。
紅い瞳は死神の証。
じゃあ、片方だけ紅いのは?
リムは考える。
そしてぽつり「半死神?」と呟く。
半死神なんて聞いたことがない。
もし、本当にあの男が半死神で取材が出来たなら大スクープだ。
「クビにならなくて済むかも!!!」
もう、カメラとフィルムの予備を家に取りに行く暇は無い。
リムは目を輝かせると男を尾行し始めた。
《面白い事になりそうだ・・・》
ウォルターの頭の中でターンがクツクツ笑いながら言った。
ウォルターは先程ぶつかった少女の事に着いて考えていた為反応が少し遅れる。
「・・・何が?」
《いや、別に。そんな事よりウォルター。死神が近いぞ?》
「知ってる」
さっきから死神の気配を感じている。
ウォルターはその気配を追って歩くスピードを上げた。
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